おちゃだより

雑談、ひとこと、気持ち、、、

サッカーの考え方 #2

■希望をもって〈中学時代〉

 12歳春。僕は4月生まれなのでもうすぐ13歳。今年から中学生となる。かといって名前は変わらない、そっくりそのまま小学校から中学校になっただけ。そしてもう一つの変化、サッカーを引き続きクラブチームでやるということ。セレクションを突破し、晴れてより上を目指すチームへ、個人的にもこのチームで活躍してプロになるという想いで臨んだ。この年頃になると、周りの友達は現実を見始め、いわゆる大きな夢を語らなくなる。でも僕は現実的に可能性があると思って、いまだに「プロサッカー選手」という夢を掲げている。中学入学前の春から早速合宿がある。背番号は何番になるだろうか、これからは試合に出るためにアピールが必要だ、様々な想いが馳せる。

 かといって、知り合いが2人いることは確定している。実は小学生のときに所属していたサッカーチームと名前は一緒(どっちも社会人チームの名前を借りてる感じ)、監督は全く知らない人だけど。下部組織ってわけではないけど、セレクションでは若干有利だった(結果的に6人中3人合格)。小学生のときは決して強いとは言えないチームだったので、ラッキーだった。だからこそ、挑戦者、アピールという言葉は頭の中にある。正直めちゃくちゃ緊張しているけど、そういう意味で知り合いがいるのは助かる。

 

 合宿当日。集合場所に行く、そこには緊張感が漂う。3月に一度練習があって、どんな人がいるのかは少しわかっていた。監督がやってくる。今までの友達感覚のコーチとの関係から一変し、監督”ボス”の圧倒的な存在感。来たらまず挨拶、先輩後輩の上下関係、新たな環境、自分より上手い人チームメート達、、、。そのなかで僕は一番上手くなって、強豪校へ進学する、プロになるんだ。勝負の3年が始まる。

 練習が始まる。同学年36人、僕はそのおそらくサードチームで始まった(上手い人が同じチームにいないから)。まだ監督は名前も知らないだろう。でも活躍すればよい、そうすれば見てくれる。

 背番号が配られる。1から順番に名前を呼ばれる、僕は33番目。「ゾロ目だから30番台の中で2,3番目に良い、つまり32,33番目にうまい選手と監督は考えている」と考えた。あと20数人追い抜かなければ。けどそんな大きな差はないとも感じている。小学生のときボロ負けした試合の10番が11番を貰っていたから。唯一何となく実力が分かる選手。当時、確かに試合はボロ負けしたけど、個人的にはドリブルで交わされなかったという記憶があった。これからはサッカー一筋。遊んでいる暇はなくなる。実力社会という新たな波に放り込まれた僕は少しの恐さと大きな希望を持っていた。